小学校の特別支援学級担任をしていた時、保護者の方から「こういう子だから、帰り

が遅くなってもいいからたくさん教えてもらいたいよ」と言われたことが、退職した

後もずっと気になっていました。この道の先輩を介しマザーズホームに通う保護者達

と知り合い、学校に入ってからの子ども達の生活について心配なことを話し合う中か

ら「障がい児の放課後学童保育が欲しい」となり、私のできる範囲でお役に立てるな

らと、教員時代からの思いもあり仲間に入りました。

子ども達の放課後を楽しく過ごし、遊びの中から決まり（ルール）のあることに気づ

き、友達と仲良く過ごし、時には自宅と同じようにゆっくりと過ごすことができる場

所を作ろうと、事業所の設立運営に取り組みました。​障がいを持った児童の放課後を

考えたとき、近所に一緒に遊ぶ友だちがいない、親が付きっきりになり仕事に行けな

い、人と関わる機会がない、専門的な指導を受けさせたい、などの悩みや問題を一般

の方々にも訴えると同時に市長へ相談し、使用していなかった市の連絡所を活動拠点

として貸して頂けることになり、平成19年9月に児童デイ

サービスⅡ型の当法人最初の事業所がスタートしました。

「障がいのある人もない人もあたり前に地域で暮らせる」

ように、これからも一歩ずつ地域に根差した活動を続けて

いきます。